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水虫治療薬であるルリコンの効果と正しい使い方

湿度が高くなる夏になると、水虫で悩む方が急増します。
実は、日本人の4、5人に1人の割合でかかっているほど、水虫は身近な病気であるといえます。
そんな症状に有効と言われているのが、ルリコンと言う治療薬です。
これは、簡単に言うと、病院で処方されるルリコナゾールを有効成分とする塗り薬のことです。
抗真菌薬という種類の薬で、足の水虫以外の水虫、カンジダ、インキンタムシ(陰部水虫)などが適応症となります。
ルリコンがなぜ水虫に効くかというと、皮膚に感染した真菌の細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの合成を阻害することができるからです。
合成を完全に妨げる事で、次第に水虫の細胞膜を脆くすることができます。
つまり、だんだんと水虫自体の力を弱める事ができるので、効果的に撃退できると言うわけです。

ルリコンの最大の特徴は、他の抗菌薬と比較して、かぶれ、赤み、刺激感などの副作用が起こるリスクがきわめて低いことです。
その理由は、そもそもルリコンは真菌細胞の細胞膜に存在しているエルゴステロールだけを標的に攻撃する薬だからです。
エルゴステロールという成分は、実は人の細胞には全く存在していません。
つまり、真菌細胞のみにダメージを加えていくために、人間の細胞に悪影響を与えることがないです。
したがって、水虫の細胞だけを効率的にやっつけることができ副作用が生じにくいです。

その他にも、他の抗真菌薬と比べて即効性に優れていることも特徴です。
その理由は、ルリコンは皮膚への浸潤性がとても優れているからです。
さらに、皮膚の角質層に薬の成分が長時間留まる性質があるからです。
なので、他の真菌薬の半分の期間で水虫撃退の効果が得られるというわけです。

ただルリコンは、クリームと軟膏と液体など塗り心地に違いがある3種類のタイプがあります。
それぞれに特性があるので、自分がどのタイプを選べばいいのかは担当の医師とよく相談した上で決めると良いです。

タイプ別:ルリコンの正しい使用方法

ルリコナゾールを主成分にしたルリコンは、正しい使用方法を行うことで効果を得られます。
使用方法のポイントは、まず1日1回お風呂に入った後に患部に塗布することです。
入浴後に塗る理由は、体を洗って清潔な状態であること、入浴で皮膚が柔らかくなり薬の成分が浸透しやすいからです。
ちゃんと水気を取って乾燥させてから、塗布していきます。

塗り方のポイントは、症状が出ている範囲以外も隈なく塗っていく事が大事です。
通常、薬は症状が出ている部分にだけ塗るものですが、水虫の場合は症状以外の他の部分にも菌が付着している事が多いです。
気になる部分にだけ塗布していると、周りに付着して生き残った菌が増殖していきます。
なので、なかなか改善しないので、足の指の間、足の裏、土踏まず、かかとなど全体的に塗る必要があります。

それと、ルリコンにはクリーム・軟膏・液と3種類のタイプがあります。
これは適応症の違いと言うわけではなく、水虫の状態によって使い分ける必要があるということです。
まず、ルリコンのクリームについては、じゅくじゅくとした症状に使用する場合が多いです。
ただし、ひどく炎症を起こしている場合にクリームを塗ると、炎症が悪化するリスクがあります。
その場合は、刺激が少ないといわれる軟膏を塗布することになります。

そして、ルリコンの液体タイプは乾燥した指間型足水虫への使用が多いです。
ただし液体タイプはアルコール成分が豊富に含まれているので、クリーム以上に刺激が強いのが特徴です。
そのため、じゅくじゅくした状態の水虫にルリコン液を使用すると痛みを感じます。

ルリコンを塗布する期間については、最低でも2ヶ月できれば3ヶ月塗り続けるのが理想です。
そもそも塗り薬の効果は1週間から2週間で現れ、徐々に改善していくからです。
早い時期で塗り薬を止めてしまうと完全に菌を撃退できず、また水虫が再発してしまいます。
なので、症状が見られなくなっても3ヶ月継続して塗布する事が大事です。